カチオン電着塗装
- process
-
- 材料受け入れ
- 先手
- 予備脱脂
- 脱脂
- 第1水洗
- 第2水洗
- 表面調整
- リン酸亜鉛被膜
- 第3水洗
- 第4水洗
- 純水水洗:更に純水にて洗浄する
- たれきり
- 電着塗装
- 第一濾液水洗
- 第二濾液水洗
- 純水水洗
- 焼付乾燥
- 後手
- 性能検査
被塗物と電極との間に直流電流を流し、被塗物に塗料粒子を析出させる方法です。これにより、難しい形状や細かい部分にも均等に塗装が行われ、耐食性や耐久性を強化することができます。特に自動車部品や金属製品など、高い品質が求められる製品で多く利用されています。
- 材料受け入れ
- 電着塗装は、被塗物と電極との間に直流電流を流し、被塗物に塗料粒子を析出させる技術です。これにより、耐久性や耐食性を高め、製品の長寿命化を実現します。特に自動車部品の下塗りやその他金属製品の防錆塗装など、強度と耐久性が求められる製品に適しています。
- 先手
- 受け入れた製品を塗装用のハンガーに吊り掛け、塗装ラインに移動します。製品の取り扱いや吊り具の配置によって塗装のムラを防ぐため、慎重に作業が行われます。
- 予備脱脂
- お湯を使用し、製品表面に付着した大まかな汚れや油分を予備的に洗浄します。これにより、後の脱脂工程がより効率的に行えるようになります。
- 脱脂
- 特殊な薬液を使用して、製品に残っている油分や汚れを徹底的に除去します。油分が残っていると塗料の付着が悪くなるため、この工程は非常に重要です。
- 第1水洗
- 脱脂後に付着した薬液を上水で洗い流します。これにより、洗浄された製品表面が次の工程に適した状態になります。
- 第2水洗
- 更に上水を使って洗浄を行い、残った薬液を完全に取り除きます。この洗浄工程が製品の表面を清潔に保ち、塗装の仕上がりを向上させます。
- 表面調整
- 次工程で塗膜がしっかりと定着するために、薬液で製品表面をわずかに荒らします。この処理により、塗料の密着性が向上します。
- リン酸亜鉛被膜
- 薬液を使い、リン酸亜鉛を製品の表面に形成します。リン酸亜鉛被膜は、塗装の密着性を向上させるとともに、製品を錆びにくくする効果もあります。
- 第3水洗
- リン酸亜鉛被膜に付着した余分な薬液を上水で洗い流し、製品表面をクリーンな状態にします。
- 第4水洗
- 更に上水で洗浄を行い、薬液の残留物を完全に取り除きます。この工程が製品の仕上がりに直結します。
- 純水水洗:更に純水にて洗浄する
- 最後に純水で洗浄を行い、残留物を完全に排除します。この洗浄により、製品の表面に異物が付着するのを防ぎます。
- たれきり
- 製品表面の水分を自然の重力を使って落とし、乾燥前の準備をします。この工程で水分が残ると塗装に影響が出るため、慎重に行います。
- 電着塗装
- 電着塗装槽に製品を浸し、カチオン電着塗料を使用して塗装を行います。電気の力を使って、塗料が均一に製品表面に付着し、無駄なく塗装が施されます。この工程では、塗料の厚さや均一性が重要です。
- 第一濾液水洗
- 余分に付着したカチオン電着塗料を濾液を使って洗浄します。この工程で塗料のムラを防ぎ、品質を保つことができます。
- 第二濾液水洗
- 更に濾液を使って、塗料の余分な部分を洗浄します。この工程により、塗装面がさらに均一になり、仕上がりの品質が向上します。
- 純水水洗
- 最後に純水を使って製品表面の洗浄を行い、洗浄液や余分な塗料を完全に除去します。
- 焼付乾燥
- 乾燥炉に入れ、カチオン電着塗料を熱で硬化させます。適切な温度と時間で加熱し、塗装膜がしっかりと定着するようにします。この工程で塗膜が強固になり、製品の耐久性が向上します。
- 後手
- 完成した塗装品を塗装ハンガーから取り外し、外観検査を行います。外観に問題がないことを確認した後、製品は梱包され、出荷準備が整います。
- 性能検査
- 最終的に、カチオン電着塗装品の性能検査を行います。塗装の密着性や耐久性、仕上がりの美しさなど、指示された基準に従って検査します。
静電塗装
- process
-
- 材料受け入れ
- 先手
- 湯洗
- 脱脂
- 第1水洗
- 第1ミスト
- 表面調整
- リン酸亜鉛皮膜
- 第2水洗
- 第3水洗
- 第2ミスト
- エアーブロー
- 静電塗装
- 焼付乾燥
- 後手
塗料に静電気を帯電させ、製品表面に均一に塗料を付着させる方法です。この技術は、環境に配慮した省エネルギーで、かつ高効率な塗装方法であり、主に電子機器や家電製品の外装塗装に使用されています。製品の耐久性だけでなく、美観を高めるために欠かせない技術となっています。
- 材料受け入れ
- プレスや溶接メーカー様から提供される塗装前の半製品(プレス品や溶接ASSY品)を受け入れ、塗装準備を開始します。
- 先手
- 受け入れた製品を塗装用のハンガーに吊り掛け、塗装ラインに移動します。製品が安定して吊るされ、塗装中に動かないよう慎重に配置します。
- 湯洗
- 製品表面の大まかな汚れを取り除くため、お湯を使用して予備的に洗浄を行います。この工程で油分やほこりなどが除去され、後の工程が効率よく行えます。
- 脱脂
- 特殊な薬液を使用して製品表面に付着した油分や汚れを徹底的に除去します。油分が残っていると塗料が均一に付着しないため、非常に重要な工程です。
- 第1水洗
- 脱脂後に付着した薬液を上水で洗い流し、製品表面をクリーンな状態にします。水洗で薬液が残らないようにし、次の工程に影響を与えないようにします。
- 第1ミスト
- 製品表面にミストを吹き付けることで、製品表面をさらに均一に整えます。この処理により、塗料がしっかりと密着しやすくなります。
- 表面調整
- 塗料が均一に密着するように、薬液で製品表面を荒らします。この工程で、塗料の定着性が高まり、長持ちする塗膜が形成されます。
- リン酸亜鉛皮膜
- 化学薬品を使って製品表面に保護膜を形成します。この膜は塗料の密着性を高め、耐腐食性を向上させる効果があります。静電塗装の基盤を作る重要な工程です。
- 第2水洗
- 皮膜化成で使用した薬液を上水で洗い流します。この洗浄で、薬液の残留を完全に取り除き、製品表面が次の工程に適した状態になります。
- 第3水洗
- 更に上水で洗浄し、製品表面に残る不純物や水分を取り除きます。この工程で、塗装品質に影響を与える残留物が完全に除去されます。
- 第2ミスト
- 最終的に、ミストを吹きかけて製品表面を整え、静電塗装が均一にできるよう準備します。これにより塗装後の仕上がりが滑らかで美しいものになります。
- エアーブロー
- エアーブローで製品表面の水分を吹き飛ばし、残留水分を取り除きます。これにより、塗料が塗装面にしっかりと定着しやすくなります。
- 静電塗装
- 塗装ロボットや自動塗装機で静電気を帯電させた塗料を吹付け、製品を塗装します。製品の形状に合わせたプログラムで無駄なく塗装を行います。
- 焼付乾燥
- 製品を乾燥炉に入れ、一定の温度と時間で乾燥させます。乾燥工程では、塗料の密着性と硬化を促進させ、塗膜が耐久性を持つように仕上げます。
- 後手
- 完成した塗装品を塗装ハンガーから取り外し、外観検査を行います。品質に問題がないことを確認した後、製品を梱包し、出荷準備を整えます。